天然繊維は、自然のもので作られた繊維で、植物繊維と動物繊維に分かれます。
植物繊維の代表は、綿(コットン)と麻、動物繊維の代表は、羊毛(ウール)と絹(シルク)です。

植物繊維綿(コットン)わたの木の果実に含まれる綿花を原料材とする繊維。
綿は、繊維の中でもっとも生産量が多く、丈夫で安価。
熱に強く、静電気の発生率が低い。
麻の茎の皮から採取される繊維。
強度が強く、耐熱、耐候に優れているが、
しわになりやすく縮みやすいという欠点がある。
動物繊維ウール主に羊の毛からつくられる天然繊維。
保温性が高く、柔らかくて肌触りが良い。
絹(シルク)絹とは、蚕の繭から採取される繊維。
染色性、光沢、手触りに優れている。

「天然繊維」以外の繊維に「化学繊維」があります。
化学繊維は、人間が人工的につくり出した繊維のことをいい、アクリル繊維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、ポリプロピレン繊維、レーヨンなどをいいます。
もともと化学繊維は、高価な絹の代用品として開発され、天然繊維の代わりとなるものを「気候などの自然環境に依存することなく」安価に大量に作ることから始まりました。

化学繊維は「通気性」や「吸湿性」の面で、天然繊維に劣ります。
そして大量生産が発想の基本ですから、品質よりも効率と利益を優先しているようですね。

天然繊維なら何でもいい?

昔は、「綿がいい」と当たり前のように言われてましたが、最近は「オーガニックコットンがいい」と言われます。

オーガニックコットンが良い理由は?

オーガニックコットンを取り扱っているお店で聞いたところ、「現代の綿は、とても自然派の天然繊維とは言えません」とのこと。

●綿は、安く・大量に生産するため、大量の農薬・化学肥料が使われている。
世界で使用されている農薬の約40%が綿栽培に使われ、さらに綿の刈り取りには「枯葉剤」(ベトナム戦争で兵器として使われた…)を使用しているとのこと。

●実際に綿を栽培している農家の方々が害にむしばまれ、自主的に無農薬栽培に切り替えたのがキッカケで始まったのが「オーガニックコットン」ですが、化学薬剤を一切使わずに有機栽培され、加工の段階でも化学処理をせずに作られた綿(無農薬有機栽培綿)のことを、オーガニックコットンと定義します。
天然繊維と言っても、必ずしも無農薬、というわけではないのです。

天然繊維&無農薬、そしてサステナブルな竹繊維

「竹繊維」 はオーガニック認定は受けてないのですが、竹はそもそも、人の手による「栽培」を必要としないため、野生でたくましく、農薬や肥料すら必要とせず生育します。
さらに竹は生長スピードが速いので、環境破壊をせずに資源を使い回すことができます。

竹繊維の特長

抗菌力に優れている
昔から、竹や笹は、すぐれた抗菌力が重用され、おにぎりを包むなど、食べ物の保存に使用されてきた。天然抗菌竹繊維(TAKEFU)は、独自の製法により優れた竹の天然の抗菌力をそのまま生かした繊維。雑菌が繁殖しにくいため、肌に直接触れるタオルや医療品に利用されている。

エコ素材
竹は成長期には一晩で1メートル以上も成長する、非常に生命力にあふれた植物。毎年 種を植える必要がなく、農薬を散布する必要もありません。上手に管理し、成木のみを伐採していくことで、資源を減らすことなく活用できるエコロジー素材。

静電気が起きづらい
摩擦が少なく、静電気がほとんど発生しない。
静電気が起こりにくいといわれるシルクや綿でさえ、1000Vほどの静電気が発生しています。TAKEFU(竹布)はたった84Vです。

同じ天然繊維でも、オーガニックコットンとTAKEFU(竹布)との違いは、と言われれば、SDGs視点で、資源を有効活用できるかどうか、静電気を発生せず抗菌力があるかどうか、などといえます。


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